D&D 2024年版「偉業の証」7種一覧——効果とクラス別の公式推奨

2024年版D&Dでは、キャラクターが高レベルに達すると偉業の証特技(Epic Boon Feat)を取得できます。SRD 5.2.1には7種が収録され、12クラスのレベル19特徴には、それぞれ推奨される偉業の証が示されています。

先に結論

偉業の証特技は、原則としてキャラクターレベル19以上で選べる強力な特技です。SRD収録7種はいずれも能力値1つを1上げ、上限を30とします。

ただし、《直撃の証》で上げられるのは【筋力】か【敏捷力】、《呪文自在の証》で上げられるのは【知力】【判断力】【魅力】のいずれかです。《呪文自在の証》には、呪文発動(Spellcasting)の特徴が必要という追加の前提条件もあります。

日本語名と効果の参照元

《武勇の証》などの日本語名には、2014年版『ダンジョン・マスターズ・ガイド』の既訳を使用しています。一方、この記事で説明する取得条件と効果は、2024年版のSRD 5.2.1に基づきます。

本記事が扱うのはSRD 5.2.1に収録された7種です。2024年版『プレイヤーズ・ハンドブック』には全12種が収録されているため、同書に登場する偉業の証すべてを網羅した一覧ではありません。

SRD収録7種の全体像

偉業の証上げられる能力値主な効果
《武勇の証》(Boon of Combat Prowess)任意外した攻撃を命中に変える
《霧渡りの証》(Boon of Dimensional Travel)任意攻撃・魔法アクションの直後に最大30フィート瞬間移動
《宿命の証》(Boon of Fate)任意D20テストの結果に2d4のボーナスまたはペナルティ
《直撃の証》(Boon of Irresistible Offense)【筋力】/【敏捷力】3種の物理ダメージへの抵抗を無視し、出目20で追加ダメージ
《夜の精霊の証》(Boon of the Night Spirit)任意薄暗い場所・暗闇でダメージ抵抗を得て、不可視状態になれる
《呪文自在の証》(Boon of Spell Recall)【知力】/【判断力】/【魅力】1~4レベルの呪文スロットを消費しない可能性
《超視覚の証》(Boon of Truesight)任意射程60フィートの超視覚を得る

7種の効果と注意点

《武勇の証》(Boon of Combat Prowess)

任意の能力値を1上げます(上限30)。

攻撃ロールを外したとき、その攻撃を命中したことにできます。一度この利益を使うと、自分の次のターン開始時まで再使用できません。武器攻撃だけでなく、呪文による攻撃ロールにも使えます。

《霧渡りの証》(Boon of Dimensional Travel)

任意の能力値を1上げます(上限30)。

攻撃アクションまたは魔法アクションを行った直後、見えている30フィート以内の何ものにも占められていない場所へ瞬間移動できます。使用回数に制限はありませんが、移動できるタイミングは対象のアクションを行った直後です。

《宿命の証》(Boon of Fate)

任意の能力値を1上げます(上限30)。

自分または60フィート以内のクリーチャーがD20テストに成功または失敗したとき、2d4をロールし、その合計をd20の結果へのボーナスまたはペナルティとして適用できます。一度使うと、イニシアチブをロールするか、小休憩または大休憩を終えるまで再使用できません。

《直撃の証》(Boon of Irresistible Offense)

【筋力】か【敏捷力】を1上げます(上限30)。

自分が与える[殴打][刺突][斬撃]ダメージは、対象の抵抗を常に無視します。攻撃ロールのd20で20を出したときは、この特技で上昇させた能力値に等しい追加ダメージを与えられます。追加ダメージの種別は、その攻撃と同じです。

この効果が無視するのは抵抗です。対象の完全耐性を抵抗として扱う効果はありません。

《夜の精霊の証》(Boon of the Night Spirit)

任意の能力値を1上げます(上限30)。

薄暗い場所または暗闇にいる間、[精神]と[光輝]を除くすべてのダメージに対する抵抗を得ます。また、同じ環境にいる間は、ボーナス・アクションで自分を不可視状態にできます。この不可視状態は、自分がアクション、ボーナス・アクション、リアクションのいずれかを行った直後に終了します。

《呪文自在の証》(Boon of Spell Recall)

【知力】【判断力】【魅力】のいずれかを1上げます(上限30)。

1~4レベルの呪文スロットを使って呪文を発動するたびに1d4をロールします。出目が使用したスロットのレベルと同じなら、そのスロットを消費しません。

前提条件はキャラクターレベル19以上、かつ呪文発動(Spellcasting)の特徴を持つことです。ウォーロックの契約による魔術(Pact Magic)は別名の特徴であるため、それだけではこの前提条件を満たしません。

《超視覚の証》(Boon of Truesight)

任意の能力値を1上げます(上限30)。

射程60フィートの超視覚(Truesight)を得ます。その範囲内では、通常の暗闇と魔法の暗闇を見通し、不可視状態のクリーチャーや物体を見ることができます。視覚的な幻は半透明に見え、それに対するセーヴィング・スローには自動的に成功します。さらに、魔法で変身したものの本来の姿を識別し、エーテル界を見ることもできます。

レベル19以上での取得方法

各クラスはレベル19で偉業の証(Epic Boon)の特徴を得ます。この特徴では、偉業の証特技を1つ、または自分が前提条件を満たす別の特技を1つ選びます。推奨される偉業の証はクラスごとに示されていますが、選択は強制ではありません。

2024年版では、能力値上昇も一般特技の《能力値上昇》(Ability Score Improvement)として扱われます。レベル19特徴が「別の特技」も認めているため、前提条件を満たすなら、起源特技や一般特技などを選ぶこともできます。戦闘スタイル特技を選ぶ場合は、戦闘スタイルの特徴が必要です。

偉業の証特技の「レベル19以上」はキャラクターレベルの前提条件です。マルチクラス・キャラクターも、合計キャラクターレベルが19以上で、かつクラス特徴などによって特技を選ぶ機会を得たなら、条件を満たす偉業の証特技を選択できます。キャラクターレベル19へ到達するだけで、自動的に特技を得るわけではありません。

12クラスの公式推奨

SRD 5.2.1では、各クラスのレベル19特徴に推奨の偉業の証が明記されています。

クラス公式推奨
バーバリアン《直撃の証》
バード《呪文自在の証》
クレリック《宿命の証》
ドルイド《霧渡りの証》
ファイター《武勇の証》
モンク《直撃の証》
パラディン《超視覚の証》
レンジャー《霧渡りの証》
ローグ《夜の精霊の証》
ソーサラー《霧渡りの証》
ウォーロック《宿命の証》
ウィザード《呪文自在の証》

推奨先が最も多いのは《霧渡りの証》で、ドルイド、レンジャー、ソーサラーの3クラスに挙げられています。《直撃の証》《宿命の証》《呪文自在の証》は各2クラス、《武勇の証》《夜の精霊の証》《超視覚の証》は各1クラスです。

よくある誤解

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参考資料