『Eberron: Forge of the Artificer』——ドラゴンマーク特技28種の仕組み
ドラゴンマーク(Dragonmark)は、コーヴェアの一部の人々の肌に現れる魔法の紋章です。12種の標準的なマークはドラゴンマーク氏族の血統と産業を支え、特異型ドラゴンマークは氏族の系譜とは無関係に現れます。
『Eberron: Forge of the Artificer』では、これらを2024年版用のドラゴンマーク特技として再設計しました。種族による前提条件がなくなり、ほかの前提条件を満たせば、どの種族でも任意のドラゴンマークを持てるようになっています。
先に結論
収録される特技は、基本のドラゴンマーク特技13種、対応するGreater Dragonmark特技13種、Potent Dragonmark、偉業の証特技Boon of Siberysの合計28種です。
本書の内容はSRD 5.2.1には収録されていません。ここでは公式紹介記事で公開されている範囲だけを要約します。各特技の前提条件や効果の全文は、書籍本文で確認してください。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 収録書籍 | Eberron: Forge of the Artificer |
| 対応ルール | 2024年版D&D |
| 特技の総数 | 28種 |
| 基本のドラゴンマーク特技 | 13種 |
| Greater Dragonmark特技 | 13種 |
| その他 | Potent Dragonmark 1種/Boon of Siberys 1種 |
2019年版から何が変わったのか
『エベロン冒険者ガイド:最終戦争を越えて』(原書2019年)では、標準的なドラゴンマークは、特定の種族に結びつく亜種族または種族の選択ルールとして表現されていました。一方、特異型ドラゴンマークは特技でした。
『Eberron: Forge of the Artificer』では、この仕組みを次のように整理しています。
- 標準的なマークと特異型マークを、いずれもドラゴンマーク特技として扱う
- 対応するHeir背景やAberrant Heirを選ぶと、1レベルから該当する特技を得られる
- 別の背景を選んだキャラクターも、後から特技を選べる機会にドラゴンマークを得られる
- ドラゴンマークの選択に種族の制限はない
- 基本のドラゴンマーク特技には「エベロン・キャンペーンであること」などの前提条件がある
- すでに別のドラゴンマーク特技を持つキャラクターは、原則として基本のマークを重ねて選べない
種族の制限がなくなっても、氏族の伝統や血統という設定が消えたわけではありません。従来と異なる種族にマークが現れた場合、それが竜の予言の兆しなのか、氏族からどう扱われるのかが物語の種になります。
基本のドラゴンマーク特技13種
13種の内訳は、12種の標準的なドラゴンマークと特異型ドラゴンマークです。
| マーク | 結びつく氏族・位置づけ |
|---|---|
| 探知のマーク(Mark of Detection) | メダーニ氏族 |
| 発見のマーク(Mark of Finding) | タラシュク氏族 |
| 調教のマーク(Mark of Handling) | ヴァダリス氏族 |
| 治癒のマーク(Mark of Healing) | ジョラスコ氏族 |
| 歓待のマーク(Mark of Hospitality) | ガランダ氏族 |
| 創造のマーク(Mark of Making) | カニス氏族 |
| 移動のマーク(Mark of Passage) | オリエン氏族 |
| 刻印のマーク(Mark of Scribing) | シヴィス氏族 |
| 影のマーク(Mark of Shadow) | フィアラン氏族/チュラーニ氏族 |
| 歩哨のマーク(Mark of Sentinel) | デニス氏族 |
| 嵐のマーク(Mark of Storm) | リランダー氏族 |
| 監視のマーク(Mark of Warding) | クンダラク氏族 |
| 特異型ドラゴンマーク(Aberrant Dragonmark) | 正規のドラゴンマーク氏族に属さない |
基本の特技は、それぞれのマークに沿った直感、技能、呪文などを与えます。呪文発動(Spellcasting)または契約による魔術(Pact Magic)の特徴を持つキャラクターでは、そのマークが与える呪文が該当する特徴の呪文リストへ加わる仕組みもあります。
28種の内訳
| 区分 | 数 | 役割 |
|---|---|---|
| 基本のドラゴンマーク特技 | 13種 | マークを得て、その主題に沿った能力を使う |
| Greater Dragonmark特技 | 13種 | 対応する基本特技を前提に、マークの力を強化する |
| Potent Dragonmark | 1種 | マークが与える呪文の準備と発動を強化する |
| Boon of Siberys | 1種 | シベイ・ドラゴンマークの力を表す偉業の証 |
Greater Dragonmark特技13種の内訳は、標準のマーク12種に対応するGreater Mark特技と、特異型に対応するGreater Aberrant Markです。いずれも、対応する基本のドラゴンマーク特技と4レベル以上を前提とします。たとえば嵐のマークを持つキャラクターは、条件を満たせばGreater Mark of Stormを選べます。
Potent Dragonmarkは特定のマーク1種だけに対応するのではなく、マークが与える呪文の準備と発動を強化する共通特技です。Boon of Siberysは偉業の証なので、通常の低レベル特技とは選べる段階が異なります。
マークが現れた4つの経緯
公式紹介記事は、キャラクターにドラゴンマークが現れた経緯として、次の4例を示しています。
- Dragonmarked Heir:ドラゴンマーク氏族に生まれ、シベイの試練(Test of Siberys)を経てマークが現れた。
- Distant Offshoot:マークは持つが氏族との正式なつながりがなく、遠い分家や未知の血縁に由来する。
- Mark of Prophecy:伝統的な血統や種族の組み合わせから外れてマークが現れ、竜の予言との関係が疑われる。
- Aberrant Mark:氏族の系譜に属さない特異型ドラゴンマークが現れ、正規の氏族から警戒される。
これは新しいルールで「何でも自由になった」ことを設定から切り離すのではなく、従来と異なる組み合わせを氏族政治や予言へ結びつけるための考え方です。
キャラクター作成で確認したいこと
- キャンペーンで本書のドラゴンマーク特技を使用できるか、DMに確認する
- 1レベルから持つなら、対応する背景と氏族との関係を決める
- 後から得るなら、冒険中にマークが現れたきっかけを考える
- Greater Dragonmark、Potent Dragonmark、Boon of Siberysのどこまで成長させたいかを想定する
参考資料
- D&D Beyond: Choose Your Dragonmark: 28 New Feats That Explore Eberron’s Greatest Mystery
- D&D Beyond: How Eberron: Forge of the Artificer Reimagines These Five Iconic Species
- D&D Beyond: Eberron: Forge of the Artificer