武器熟達(Weapon Mastery)全解説——8特性の効果と使い方

武器熟達(Weapon Mastery)は、2024年版D&D(5.5e)で戦士系クラスに追加された新システムです。一言でいえば「武器ごとに設定された追加効果を、熟達したキャラクターだけが使える」仕組み。同じ「攻撃してダメージ」でも、グレートアックスとレイピアで立ち回りがまるで変わるようになりました。なお1つの武器が持つ特性は1つで、1回の攻撃で発動するのも1つです。

仕組み——誰が・いくつ使えるか

各武器には熟達特性(Mastery Property)が1つ設定されています。クラス特徴として武器熟達を持つ職は、選んだ種類の武器についてその特性を解禁できます(SRD 5.2.1原文確認済み)。

クラスレベル1で選べる武器の種類備考
ファイター3種(単純・軍用問わず)大休憩ごとに1種を入れ替え可
バーバリアン2種(近接武器)大休憩ごとに入れ替え可
パラディン2種(習熟している武器)
レンジャー2種(習熟している武器)
ローグ2種(習熟している武器)

8特性 完全ガイド

以下はすべてSRD 5.2.1の原文に基づく要約です。正式な日本語名を確認できない固有特性名は原語で記載し、効果を日本語で説明します。

Cleave

近接攻撃が命中したら、5フィート以内にいる別の敵へもう1回攻撃できる(追加分のダメージに能力修正は乗らない、1ターン1回)。雑魚の群れ相手の掃討力が段違い。代表: グレートアックス。

Graze

攻撃が外れても能力修正ぶんのダメージが入る。「空振りターン」がなくなる安定株。代表: グレートソード。

Nick

軽武器の二刀流で行う追加攻撃を、ボーナス・アクションではなく攻撃アクションの一部として実行できる(1ターン1回)。ボーナス・アクションが空くため、二刀流ビルドの自由度が激変します。代表: ダガー、シミター。

Push

命中時、大型以下の敵をまっすぐ10フィート押す。位置取りゲームの主役。崖際や味方の範囲呪文へ押し込むなど、盤面で強い。

Sap

命中時、その敵の次の攻撃ロール1回に不利を与える。タンク適性が高く、ボスの強打を鈍らせ続けられます。

Slow

命中してダメージを与えたら、敵の移動速度を10フィート低下(次の自ターン開始まで、重複しても最大10)。遠距離武器と好相性の足止め。

Topple

命中時、敵に【耐久力】セーヴ(DC=8+攻撃に使った能力修正値+習熟ボーナス)を強制。失敗で伏せ状態に。伏せた敵への近接攻撃は有利になるため、後続の味方へのパス役として最強格。

Vex

命中してダメージを与えたら、次にその敵へ行う自分の攻撃ロールが有利(次の自ターン終了まで)。連続攻撃・クリティカル狙いのエンジン。代表: レイピア、ショートボウ。

実戦での選び方——役割で考える

ファイターは3種持てるうえ大休憩で入れ替えられるので、「今日のダンジョンは狭いからCleaveを外してSapに」といった装備戦略のゲームが新たに生まれています。

5eプレイヤー向けの注意

2014年版には存在しないシステムなので、新旧混在卓では「武器熟達は2024年版キャラクターのみの特典」と整理するのが簡単です。武器データ自体(ダメージ・特性)は両版でほぼ共通のため、混乱は起きにくい設計になっています。

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