ヒロイック・インスピレーション(Heroic Inspiration)
定義(SRD 5.2.1準拠): GMやルールから与えられる。消費すると、いま振ったばかりの任意のダイス1個を振り直せる(新しい出目を必ず使う)。所持は常に1つまでで、すでに持っているときに再取得したら、持っていない仲間に譲れる。
2014年版からの変更: 旧「インスピレーション」は「D20ロール1回に有利」だった。2024年版は振ったあとに使える振り直しへ——結果を見てから切れるぶん、実質的な価値が上がっている。ダメージダイスにも使える点も見逃せない。
卓での注意: 「重複したら仲間に譲る」ルールのおかげで、GMは気軽に配れる。振り直し後の出目は強制採用なので、1や2を振り直して更に悪化するリスクだけは覚悟すること。
何を振り直せる?
「任意のダイス1個」なので、攻撃ロールやセーヴィング・スローのd20だけに限りません。ダメージ、回復量、ランダム表などで自分が振ったダイスにも使用できます。複数個を同時に振った場合でも、振り直すのはそのうち1個です。
たとえば2d6のダメージで「1」と「5」が出たなら、「1」のd6だけを振り直せます。振り直した結果がさらに低くても、元の「1」へ戻すことはできません。使うかどうかは最初の出目を見てから決められるため、成功率を上げたいD20テストだけでなく、クリティカル・ヒット時の大きなダメージ・ロールにも選択肢があります。
所持と受け渡し
1人が同時に持てるヒロイック・インスピレーションは1つです。すでに持っている状態で新たに得たときだけ、持っていない仲間へ渡せます。好きなタイミングで手持ちの1つを譲渡できる、という一般的な共有ルールではありません。誰が所持しているか、キャラクターシート上で印を付けておくと重複を防げます。
有利・不利との組み合わせ
有利や不利でd20を2個振った場合も、ロール直後なら、そのうち1個をヒロイック・インスピレーションで振り直せます。振り直したダイスは新しい出目に置き換え、その後で有利なら高い方、不利なら低い方を採用します。
一方、結果が適用されて次の処理へ進んだ後まで遡って使うことはできません。「直後」というタイミングを守るため、使う可能性があるときは、GMが成功・失敗やダメージ結果を確定する前に宣言します。
関連項目: D20テスト