ハーフエルフとハーフオークはどこへ? 2024年版の種族一覧と変更点
2024年版D&D(5.5e)では、キャラクターの出自を表す言葉が「Race」から「Species(種族)」に改められ、顔ぶれも入れ替わりました。結論から言うと——ハーフエルフとハーフオークは基本ルールから姿を消し、ゴライアスとオークが加わりました。
新旧の種族一覧(SRD収録分)
| SRD 5.1(2014年版) | SRD 5.2.1(2024年版) |
|---|---|
| ドラゴンボーン | ドラゴンボーン |
| ドワーフ | ドワーフ |
| エルフ | エルフ |
| ノーム | ノーム |
| ハーフエルフ | ゴライアス(新) |
| ハーフオーク | オーク(新) |
| ハーフリング | ハーフリング |
| ヒューマン | ヒューマン |
| ティーフリング | ティーフリング |
どちらも9種族。なおPHB 2024にはこのほかアアシマールが収録されていますが、SRD(自由利用可能な範囲)には含まれていません。
なぜハーフ種族はなくなったのか
2024年版では「2つの種族の血を引くキャラクター」を、専用データではなく外見や設定は自由に混ぜ、ゲームデータはどちらか一方の種族を選ぶ方針で扱うようになりました(PHB 2024のガイダンス)。「ハーフ○○」という枠を固定データにするのをやめ、より柔軟な表現に寄せた形です。
新加入①: ゴライアス——巨人の血を選ぶ
ゴライアスの目玉はGiant Ancestry。6系統の巨人から祖先を1つ選び、習熟ボーナス回数だけ使える能力を得ます。正式な日本語名を確認できない固有能力名は原語で記載し、効果を日本語で要約します。
- Cloud’s Jaunt(クラウド・ジャイアント): ボーナス・アクションで30フィートのテレポート
- Fire’s Burn(ファイア・ジャイアント): 命中時に追加1d10[火]
- Frost’s Chill(フロスト・ジャイアント): 命中時に追加1d6[冷気]+相手の移動−10フィート
- Hill’s Tumble(ヒル・ジャイアント): 命中時に大型以下を伏せ状態に
- 石の頑丈さ(ストーン・ジャイアント): 被ダメージをリアクションで1d12+【耐久力】修正値だけ軽減
- Storm’s Thunder(ストーム・ジャイアント): 被弾時、リアクションで相手に1d8[雷鳴]
さらにレベル5からは巨大化——ボーナス・アクションで自分が大型サイズになれます(10分間、【筋力】判定に有利+移動+10フィート)。移動速度も基本35フィートと俊足です。
新加入②: オーク——単独種族として復帰
ハーフオークに代わって、オークそのものがプレイヤー種族に。
- アドレナリン・ラッシュ(Adrenaline Rush): ボーナス・アクションで早足を行い、習熟ボーナスぶんの一時的ヒット・ポイントを得る
- 暗視120フィート: 通常の倍の距離
- ハーフオークのしぶとさ(Relentless Endurance): ヒット・ポイントが0になるとき1で踏みとどまる(旧ハーフオークから継承した既訳名)
既存種族の主な変更
亜種族制度は全廃され、種族内の選択肢に再編されました。
- エルフ: 種族内で3系統(ドラウ/ハイ・エルフ/ウッド・エルフ)から選択。各系統は初級呪文+レベル成長で追加呪文を得ます。
- ティーフリング: Fiendish LegacyにはAbyssal/Chthonic/Infernalの3系統があり、その中から選択します。それぞれ耐性と呪文が異なります。
- ドラゴンボーン: レベル5でDraconic Flightを修得。ボーナス・アクションで、半透明に輝く竜の翼を背に10分間現出させ、飛行できるようになります。ブレスと合わせて大幅強化。
- ヒューマン: SRD 5.1では「全能力値+1」でしたが、能力値ボーナス自体が背景側へ移ったため、別の特徴に再設計されています。
能力値ボーナスは種族から消えた
見落としがちな最重要ポイント。2024年版では能力値ボーナス(+2/+1)は種族ではなく背景から得ます。「能力値のために種族を選ぶ」時代は終わり、種族は純粋に特徴と設定で選べるようになりました。詳しくはキャラクター作成 完全手順へ。